そこに欲求と抵抗があるとアイデンティティが生まれる。アイデンティティは自分に服を一枚被せるようなもので、本来は着たり脱いだりできるものなのだ。でも同じ事をずっとしていると、その服、役割が身にしみてしまい脱ぐ事をいつしか忘れてしまう。

では、どんな服を着るのか?お母さんという同じ服でも、人それぞれ違う。その人がどこに反応するかで、その柄は変わってくる。やりたくない事をやらされた時、ものすごい抵抗が生まれてきたが何らかの理由でそれをしなければならない時に服を身にまとい始める。気がつかないうちにそれは身に付いてくるのだ。そして本人も気づかないうちに相手に同じ事を(この場合、嫌がる相手に無理に何かを頼むという事)するようになる。

子供から大人まで人はこうして何枚も服を重ね着していく。そしていつしか身につけている事すら忘れてしまい、これが本来の裸の自分だと勘違いしてしまうのだ。

この事で身体と心に緊張を作り出し、人間関係にも支障をきたしたり、無理をして具合が悪くなっていったりもする。

本来の自分、アイデンティティを身につける前の自分に出会う事でこの問題は解決される。上手くこのアイデンティティを使いこなす事が出来れば役者のように色々な体験ができるのかもしれない。

ハタヨガは身体を観察し心を観察して、このアイデンティティを外していく。
筋肉をコントロールして力を入れたり緩めたりすることで身体をコントロールしていく。
そうすることで自分の中心へと近づき、意識も自分の中心へと向かい本来の自分に還っていく。