ヨガ遍歴2

若い頃は元気で可能性に満ちている。経験もなく、何とかなると思っている。賢い人達は大人達が築きあげてきたシステムの一員になる事が生きる道だと悟っている。それに比べ自分は自分探しの旅に出てしまい、これだと思ったヨガに出会った。今思うと決して自分に向いているとは思えない。今出会っていたら、その身体の硬さからやる前から諦めていただろう。

1年のアジア放浪から帰ってきたのは良いが、まったく何も手につかなかった。とりあえずお金を貯めて旅に出る事しか頭に浮かんでこなかった。そんなこんなでやっと軽トラの宅配便の仕事に就く事にした。久しぶりに走る東京はどこもかしこも風景が同じでまったくと言っていいほど道を覚えることができなかった。また、朝から晩まで働くという当たり前の事さえ苦痛でできなかった。そんな中、旅で出会ったヨガをしてみようと思ったのだ。本屋に行き本を買い1日1ポーズずつ覚えていこうと決めた。

最初に出会ったポーズはジャーヌシールシャアナサ、前屈のポーズだった。夜寝る前にベッドの上でポーズをしてみた。本に書いてある通りに呼吸を意識しながらやってみた。硬くなっていた背中が気持ちよく伸び、身体の硬さが感じられた。ポーズが終わった後はリラックスしながら、そのまま寝る予定だった。布団をかぶり寝ようとしても何故か眠れなかった。頭の中がグルグルと動き出し、色々な事が頭の中を駆け巡っていった。朝は5時に起き荷物の積み込みをしなければならない。結局朝まで頭の中はグルグルしたままだった。

このたった1つのポーズが、こんなにまで影響を与えた事に驚き、ヨガの凄さを何故か感じてしまった。それから数年間毎朝ヨガをするようになった。終わった後の爽快感とスッキリ間は朝食を摂るまでしか続かなかったが、ヨガの恩恵をしっかり感じるには十分だった。

2016年12月13日

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